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フランスの信号は
点滅せずにいきなり
変わるので…怖い


いよいよフランス最後の日だ。

ホテルは昼までにチェックアウトすればよいのだが、今日は朝から「ベルサイユ宮殿ツアー」に参加するので、朝一番にチェックアウトしなければならない。
と言いつつ、重たいスーツケースを持ち歩くわけにはいかないので、夕方旅行会社の人が迎えに来るまで、ホテルで荷物を預かってもらいたい。
これは、フロントの人に何と言えばいいのだろう…。
前日、まっこに聞いたところによると、「自分の荷物を指差して“キープ・プリーズ”と言えば通じるみたいよ」とのこと。早速試してみる。
何気に自分流にアレンジして「キープ・マイ・バケージ・プリーズ」…おぉ、何とか通じたみたいだ。
5日間お世話になったホテルを後にし、ベルサイユ宮殿ツアーの集合場所に向かう。
午前中は女性陣とは別行動だ。

道案内もオシャレ

ベルサイユ宮殿に立つ
伊達政宗公(うそ)


午前8時15分過ぎ、集合場所の「マイバス社」に到着すると、すでにたくさんの人であふれている。
出発時間は午前8時半だ。
むむ、8時半になっても呼び出しがかからない。ちょっとイライラ。
しばらくすると係の人がこう叫ぶ。「バスが渋滞に巻き込まれまして15分ほど遅れまぁ〜す。しばらくお待ちくださぁ〜い」←係の人は日本人なので、もちろん日本語ペラペラ^_^;
日本の観光バスなら、絶対こんなことはないだろう。
これもフランスのおおらかなところか。
ま、15分なら許容範囲じゃね

だが、しかぁ〜し!
結局、バスが到着して出発できたのは午前9時半、なんと1時間遅れ。

帰りの飛行機の時間の関係で、キャンセルする人も何人かいた。お気の毒。
…ただ、このおかげでミネラルウォーターが無料配布されるとともに、本当は別料金のベルサイユ宮殿の庭園入園料が免除になる。
我々にとっては、ある意味ちょっとおいしいハプニングだった。



この庭は市民球場の
33倍です(これもうそ)

どこを見てもゴージャス!!

今日はめっちゃいい天気。
ベルサイユ宮殿が青空によく映えている。
個人で見学に来ている人は長蛇の列を形成しているが、団体客は別の入口からスムーズに入ることができる。
ただし、入場時には空港なみのセキュリティチェックを受けなければならない(これはルーブル美術館入館時も同様)。

宮殿の中は、とにかくため息が出てしまうほどのゴージャスぶり。
「鏡の間」が2/3ほど工事中だったのは残念であるが、目の前に広がる当時の豪華絢爛ぶりに目を見張ったり、感嘆したり…。
また、はるか遠くまで続くシンメトリーの庭園も、ヨーロッパの気品漂う美しさ。
ベルサイユ宮殿といえば、真っ先に「ベルサイユの薔薇」を思い出すが、これって、もしかして自分ぐらい?
あっ、宝塚ファンの友人Nがおったわ…(禁句)

とにかく美味かった!

昼からは女性陣と合流。
ついに念願だったカフェへ。
自分は、パリのカフェでカフェ・カプチーノを優雅に飲むのが夢だった(詳細は山口百惠著「蒼い時」参照のこと)。
なぜか「おさかな天国」を口ずさむ陽気なフランス人のウェイターさんに注文すると、カプチーノが…ない(>_<)
ちゃんとメニューには書いてあるのに…。
日本人に飲ませるカフェ・カプチーノはないっちゅうんかい、このおさかなフランス人め!と、心の中で毒づいていたものの、代わりに出してもらったクリームてんこ盛りのコーヒーが、めちゃウマ!!
さっきまでの怒りは音を立ててしぼみ、代わっておさかなフランス人に感謝のまなざしを向ける自分。
嗚呼、なんという変わり身の早さよ。
ここで食べたムッシュ・ド・クロックとニース風サラダも、めちゃめちゃイケていた。

セーヌ川を見つめて
たそがれる3人
(チョイやらせ)

その後、4人でのんびりセーヌ川沿いを散策して、シテ島に。
街角の名も知らぬ公園や木立や看板にも、なんとも言えない趣がある。
しばし公園のベンチに腰掛け、残り少ないパリの時間を満喫する我々。
そして、ノートルダム大聖堂。
さすがここも世界遺産だけあって、とにかく汲めども尽きない歴史とパワーを感じる。
ステンドグラスをひとつひとつ見るだけでも、半日ぐらいかかりそうだ。
我々にとっての教会と、ヨーロッパの人にとっての教会は、また違った意味を持っているのだろう。
そんなことを思いつつ、心の中では「時間よとまれ」と念じるいっしーであった。


飛行機から撮影した空
オルボワール!


午後6時に旅行会社の人がホテルに迎えに来てくれることになっているので、地下鉄でホテルに戻る。
フランスの地下鉄は、ちょっとややこしい。
行き先の見方は難しいし、車内アナウンスもないし、扉も手動である。
まぁ、たとえアナウンスがあったとしても、フランス語だったらわからないだろうが…。
ビミョ〜に迷いながらもホテルに帰り着き、無事旅行会社の人と合流。

空港までの道すがら、いつまでもこの風景を目に焼き付けておきたいと、車窓から外を眺め続けるいっしーの傍らで、トゲ坊やはまぬけ顔で眠っていたので、念のため。
シャルル・ド・ゴール空港から、我々のたくさんの思い出とありったけの笑顔をつめこんで、大韓航空KE902便はその機体を上昇させていく。
ありがとう、うめっち。
ありがとう、フランス。

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